サッカー、ラグビー、アメリカンフットボールなどでは、フィールドを使用する
多くのプレーヤーがボールを蹴り、走り、ドリブルし、パスを行い
シュートする、また激しいタックルやスクラムもある、
芝生にとっては非常に厳しい競技です。
スポーツターフはそれに耐え、回復する力を持たなければなりません。
弊社では1980年より、自社実験用グランドにて実際に暖地型芝生から寒地型芝生までと約12種類の芝生のグランドを造り、球技の中でも一番芝生の損傷が激しいラグビーで使用することを通して、1年間200~300ゲームの使用におけるグランド状況の変化を調査、研究を行いました。
以上のような点に着目し、研究開発を進めた結果、スポーツターフにおける当社の自信作としてタフグリーンシステムを開発。多くのプレーヤーの身になって、お客様にご提供させていただいております。
近年、バイオテクノロジーの進歩によりあらゆる目的に対応できる芝生の種子が開発されてきました。その1つ1つの特性とフィールドの利用目的をトータルコーディネイトして生まれてきたタフグリーン・シードを使用します。
それぞれの芝生種子の持つ生育条件に適合した植え付け深度・植え付け間隔・覆土状態等を考慮し、専用のシーディングマシンにより確実に植え付けていきます。なおかつ、碁盤の目状に植え付けることによって気象の影響を受けることなく、短期間にターフを形成する事ができます。
日本では、まだまだ芝生フィールド自体の数が少なく、自ずと、限られた芝生を集中的に利用することになります。その結果、芝生の消耗による裸地部分の発生も頻繁に起こってきます。そのようなときにクロスシーディング工法は、その実力を発揮します。管理次第では、利用しながらの芝生の復旧が可能になります。
一口に芝生といっても葉の形状や緻密さなど利用目的に応じて数多くの種類があります。また芝生種子のほとんどが好光性種子で、暗所での発芽はしません。必ずある程度の光が必要になります。そして、その一つ一つに大きさや、形の違いがあり発芽するにもそれぞれの最適深度があります。従って、その芝生の生理状態をしっかりと把握して、最も効率のよい均一な芝生を形成するように播種最適深度を決定します。
スポーツターフに限らず芝生の種子を混合してターフを造るのは、欧米では常識になっています。その理由は、単一種による芝生よりも遙かに優れていることが実証されているからです。
弊社では、発足以来「あらゆる芝地への対応」という命題に取り組んでいます。
その結果誕生したのが、タフグリーン・シードです。芝生種子の主な生産地であるアメリカで、寒地型芝生はオレゴン州のターフシード社、暖地型芝生はアリゾナ州のデザートサン社と提携し、日本の風土に合い、あらゆる競技に対応できるよう改良開発しています。
グラウンドの利用状況と目的・気候や土壌などの環境条件の調査・分析。幅広い実績・経験が最高の設計へと導いてくれます。
基礎路盤を形成するための工事です。植生基盤、排水層、排水システムの基盤となります。
排水システムの造成です。砂利、砕石を使い80~100mm程度の層を造ります。透水性が不十分で降水量が多い地域でよく施工されます。排水管として暗渠パイプなどを配管します。
砕石敷均し工と並び排水システムの上層となる層を造成します。場合によっては暗渠につながるスリットドレーン(砂利・砕石等でつくる深さ25cm幅10cm程度の溝)の設置作業も行います。
芝生の根が張り、芝の良し悪しが左右される直接の層です。植生に適合した層にするため、土壌の改良や緑化基盤材の混入を行い、芝の能力を最大限に引き出します。
クロスシーディング工法で行います。暖地型芝生・寒地型芝生の双方に対応がとれ、幅広い実績と経験を生かし、目的にあった芝生を生むことができます。
播種された芝生の種類により、また、天候や温度、季節によっても発育養生は異なってきますが、科学的データと洗練された経験を基にして見事に手入れされた芝のグラウンドが完成します。
完成した芝生の永続な保守管理など丁寧にご指導させて頂きます。また保守管理に必要な機器のご相談、レンタルなども承ります。
1980年から研究開発を行い誕生した「タフグリーンシステム」も、近年の気候変動に伴い夏場の異常な猛暑など、芝生にとっても過酷な環境下になっております。
特に潅水設備の整っていない芝生地などは対応に苦慮することが増加しています。また、この想定を超える急激な気候変動に対応するための、スポーツターフのあり方・芝生の選定、さらには人口減・経済性・テクノロジーの進化など社会要因をも積極的に取り入れた維持管理方法をグラウンド研究所の矜持にかけて結果を出して参ります。